デザイン系設計事務所に依頼する際のポイント
こんにちは、森下トウムの森下です。今回は「デザイン系設計事務所に依頼する時の注意点」について解説します。デザイン系設計事務所、別名アトリエ系設計事務所に依頼する際には、特に注意が必要です。それでは、詳しく見ていきましょう。
デザイン系設計事務所とは?
デザイン系設計事務所、またはアトリエ系設計事務所は、個人の建築家が主催する設計事務所のことを指します。これらの事務所は建築家の作家性やこだわりを強く反映したデザインが特徴です。
アトリエ系設計事務所の歴史
アトリエという言葉が設計士に好んで使われるようになったのは、磯崎新田先生が「磯崎新田アトリエ」と名付けたことがきっかけです。磯崎先生はプリッカー賞を受賞された大変著名な建築家です。
組織系設計事務所との違い
組織系設計事務所は、デザイン系設計事務所とは異なり、大規模なプロジェクトを主に手掛ける事務所です。設計だけでなく構造や設備、エンジニアリングなども一括で行います。個人の住宅に対しては消極的な場合が多いです。
建築士、設計士、建築家の違い
建築士、設計士、建築家という言葉は似ていますが、それぞれ異なります。建築士は国家資格を持つ専門家で、私は一級建築士です。設計士は資格がなくても名乗ることができ、建築家はデザイン性が高い設計士を指します。
設計事務所に依頼する際の基本的な流れ
基本設計
まずは基本設計です。敷地の配置や建物の間取り、立面図、断面図などを決めます。
実施設計
基本設計を元に、詳細設計や施工図が作成されます。これには空ばかり図、軸組図、基礎物説などが含まれます。
工事管理
設計図書通りに工事が進んでいるかを確認し、品質や法規に基づいた指導監督を行います。
構造計算
地震に対する強度を確認するための構造計算も行います。これは安全性を確保するために非常に重要です。
デザイン系設計事務所のメリットとデメリット
メリット
デザイン系設計事務所に依頼する最大のメリットは、完全オーダーメイドの家が建てられることです。建築家の価値観や作家性を反映した家を提供してもらえます。また、ダイレクトにコミュニケーションを取ることで、より良い結果が得られる可能性も高いです。
デメリット
デメリットとしては、細かい部分まで決める必要があるため、工事に時間がかかることが挙げられます。また、詳細な金額が最後まで分からないことも多いです。土地探しや資金計画も自分で行わなければならない場合が多いです。
設計料について
設計料は工事費の2~25%程度が一般的です。著名な建築家に依頼すると、高額になることもありますが、それでも価値のあるものだと言えるでしょう。
設計事務所を選ぶ際のポイント
設計事務所を選ぶ際のポイントは、まず愛称です。コミュニケーションが取りやすい建築家を選ぶことが大切です。また、設計事務所の過去の作品や評価を確認することも重要です。
まとめ
デザイン系設計事務所に依頼する際には、細かい部分まで確認し、しっかりとコミュニケーションを取ることが重要です。設計料や工事の進行状況についても予め確認しておくことで、スムーズに進めることができます。詳細は動画をご覧ください。
以上がデザイン系設計事務所に依頼する際の注意点です。これから家を建てる方にとって参考になれば幸いです。チャンネル登録をよろしくお願いします。